現在の松山市駅前あたりが藤原村と呼ばれていた慶長8年(江戸時代初期)、大和国の葛城城郡(現在の奈良県)の阿日寺の住職・知善得業という和尚が、守り本尊を奉じて南海巡礼に旅立ち、松山の道後へ立ち寄ったときの話。突然病に倒れたが、急死に一生を得て回復した知善和尚は「これも共に旅した守り本尊のお陰じゃ」と、この地に深い縁を感じて藤原村へ寺を建て、その地蔵を安置し、この寺を「独立山 知足院 善勝寺」と名付けました。
元禄4年(1691年)、この地に悪疫が流行した際、「善勝寺の地蔵尊に日を切って(期日を定めて)願いをかければ必ず成就す」と霊夢を見る人が多数現れました。 それを信じて願を立てた人の病苦がことごとく治癒していきました。 それ以来、多くの参拝者が訪れるようになり、善勝寺を「日切地蔵尊」や「お日切さん」と呼ばれ親しまれるようになりました。
善勝字には現在も多くの参拝者が訪れ、日切蔵尊に願掛けを行われています。寺務所で五色旗を購入し(200円)、その旗に願い事を書き込み本堂に収めます。
古くから「お日切さん」と親しまれてきた善勝寺は、今でも老若男女問わず多くの方に参拝していただいています。中には、願いがかなったとお礼のお供えをされる方もいらっしゃいます。
独立山 知足院 善勝寺 住職 加藤 智久
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